背番号3
永久欠番
長嶋茂雄

野球の神様が降臨したんだろうな、きっと。
ミスタージャイアンツのプレイは、理屈ではない。

こう球が来たら、こうやってバーンと打つ。

たった、それだけ。

あとは、練習あるのみ。
努力の天才……だって、誰かが言ってたな。

王さんと抱き合ったとき、
少し、涙が出てきた。感動した。

小学校2年生の頃、まっ白な練習用ユニフォームを買ってもらい
マジックで背中に「3」と書いた。親友は「1」と書いた。
アンダーシャツも、ストッキングも、ベルトも買ってもらってなかったので、パンツ一丁の上にそのユニフォームを着て、公園を走り回った。
今思うと、滑稽だ。

そんな、王・長嶋の時代。

きっとそれが、今ある自分の原点。