02/19: S君 vol.02
ある日の午後、私はコーラが飲みたくなり、1Fの自販機に行った。
自販機に近づくと、奥の道路側に背の高い細身のお洒落キッズが立っていた。
S君である。
私に気づいていないS君は、何やら笑みを浮かべながら誰かと電話をしていた。
おそらく友人と楽しく電話中だろう。
別におかしな光景ではない。全く問題ない。でも何か違和感を感じる。
なんとS君は「俺」を連発していた。
私は体中に電流が走った。
あのS君が「俺」である。「ぼく」ではなく「俺」である。
はじめて聞いたS君の「俺」「おれ」「オレ」「O・R・E」
見てはいけないものを見てしまった。まだS君は私に気づいていない。
早くこの場から逃げないと。コーラを買いその場からDASHっ!
5Fまでのエレベーターでこんな事を想った。
S君も大人になった。強くなった。漢になった。ふんどしが似合うようになった。
後日思い切ってこの話をS君にしたところ、
「友達には俺って言いますよ〜だってぼくおとこですも〜んっ」
と言いながら、いつもの「抹茶O・R・E(ホット)」をストローで一口飲んだ。
愛すべきおとこ S君
名古屋 K
自販機に近づくと、奥の道路側に背の高い細身のお洒落キッズが立っていた。
S君である。
私に気づいていないS君は、何やら笑みを浮かべながら誰かと電話をしていた。
おそらく友人と楽しく電話中だろう。
別におかしな光景ではない。全く問題ない。でも何か違和感を感じる。
なんとS君は「俺」を連発していた。
私は体中に電流が走った。
あのS君が「俺」である。「ぼく」ではなく「俺」である。
はじめて聞いたS君の「俺」「おれ」「オレ」「O・R・E」
見てはいけないものを見てしまった。まだS君は私に気づいていない。
早くこの場から逃げないと。コーラを買いその場からDASHっ!
5Fまでのエレベーターでこんな事を想った。
S君も大人になった。強くなった。漢になった。ふんどしが似合うようになった。
後日思い切ってこの話をS君にしたところ、
「友達には俺って言いますよ〜だってぼくおとこですも〜んっ」
と言いながら、いつもの「抹茶O・R・E(ホット)」をストローで一口飲んだ。
愛すべきおとこ S君
名古屋 K
