小さい頃 住んでいた家の玄関先に
母がサルビアとか、ヒヤシンスとか
すいせんとかチューリップとか
たくさんの花を植えていました。

夕方、涼しくなる頃に玄関先に出て、
その花たちの世話をしていた母の姿や、
そこに咲いていた、
私の記憶の中にとても鮮明に残っている花のことを
昨年、ふと思い出しました。

その花は、夕顔。
夕方になると大きな花をさかせる真っ白い夕顔。
いろいろと思い返すうちに、私はその姿をもう一度見たくなりました。

だから、蒔きました。昨年の5〜6月。

でも、昨年は芽は出たものの、全然育つ気配がなくて、
結局咲くところまでいきませんでした。
夏に遊びに来てくれた従兄にも、
今年は難しいかもね、といわれ。
確かに、と納得するほど、ひょろんとした姿の蔓は
つぼみをつけるどころか、やがて枯れて、
そのまま冬を迎えました。

そして。
仕事も忙しいし、世話も出来ないし、
きっともう無理だから、と、
あきらめて種も蒔こうとしなかった。今年の5〜6月。

けれども。
咲いたのです。今年。
昨年蒔いた種から出た芽がぐんぐん育って。

ちょっとヘコんで帰った夜の玄関先に
白く浮かび上がるように咲いた夕顔は、
私に元気をくれました。

思いがけないサプライズ。

思い出の花に会えたことの嬉しさとともに、
なんだか勝手に教訓めいたことまで
感じてしまったりして。

種は蒔いとくものだなぁ、なんて(笑)。




Y2S