水沢さんの食旅ノート

日本全国津々浦々、地域の特産品やご当地グルメを求めてどこまでも。旅すがら出会う伝統文化や郷土芸術を楽しみながら、食べ歩くのが生きがい。料理の味だけに留まらず、その成り立ちや土地の風土、歴史的背景、食材の起源まで分析した知識ごと味わうのが水沢流。

郷土に伝わる ふるさとの味を訪ねて

白石うーめん

宮城県

身体にやさしい伝統の名産品

umenn

そうめんのような細い麺で口当たりが良く、食べやすいと評判なのが「白石うーめん」。そうめんと違って、油を使わないのが特徴です。その昔、胃の病に苦しんでいた父のために、息子が旅の僧侶から油を使わない麺の製法を学び作り上げました。小麦粉と塩水で作った麺を食べた父は病が治り、人の温かい思いやりが生んだということで、この麺のことを「温麺(うーめん)」と呼ぶようになったといわれています。
今では、江戸時代からの伝統を刻む名産品として知られているうーめん。冷やしもありますが、これからの季節は温かいうーめんが特におすすめで、人気があります。お店によって、いろいろなメニューがあるので、食べ比べてみると楽しいですよ。

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