工藤君の情熱一人旅

ポケットに常に「青春18きっぷ」をしのばせている、永遠の18キッパー。一人旅の旅愁と理想の女性を追い求め、恋に破れては電車に飛び乗ってしまう。車窓を眺めながら、熱い思いを綴ることがいつしかライフワークになり、その熱心な仕事ぶり(?)は所長に一目置かれている。

車窓で巡る旅

津軽鉄道

青森県

車窓で巡る 津軽五所川原駅〜津軽中里駅

嘉瀬〜金木間から見る岩木山

嘉瀬〜金木間から見る岩木山

 

津軽鉄道は、五能線の五所川原駅の構内に同居する津軽五所川原駅から津軽中里駅までの約20ロを結んでいる。沿線に太宰治の生家「斜陽館」があるので多くの太宰ファンが訪れ、また、冬のストーブ列車、夏の風鈴列車、秋の鈴虫列車など、ユニークな列車が走るところとして知られている。

津軽五所川原駅で出発前のディーゼルカー

津軽五所川原駅で出発前のディーゼルカー

 

1両編成のディーゼルカーが、津軽五所川原駅を発車した。列車には、運転手の他に女性のアテンダントが乗務し、沿線の見どころ案内をしながら、のどかな田園地帯を走っていく。車窓には、津軽富士と呼ばれる岩木山がその姿を現し、緑の田んぼとのコントラストも美しい。乗客の中には、もう何回も来ているという年配の旅行客の姿もあった。斜陽館のある金木では、多くの乗客が降りたが、こちらは終点津軽中里までの列車旅を続ける。

金木駅の駅名案内板

金木駅の駅名案内板

 

大沢内〜深郷田の田園風景

大沢内〜深郷田の田園風景

 

終点の津軽中里駅で折り返し、津軽五所川原駅行きとして出発を待つ

終点の津軽中里駅で折り返し、津軽五所川原駅行きとして出発を待つ

 

終点までは約35分程度の道のり。津軽の風景を見ながらのんびり走るローカル鉄道は、きっぷもいまだに「硬券きっぷ」というレトロな演出で、旅情満点の列車旅を楽しませてくれる。

 

今では珍しい硬券の乗車券と記念入場券

今では珍しい硬券の乗車券と記念入場券

 

 

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