福井県
車窓で巡る 【上り線】敦賀駅〜新疋田駅
ぐるっと一周して坂道を登っていく、全国でも数少ない「ループ線」の醍醐味を味わえるのが上り線。複線化の際に、坂道を登りやすくするために、あえて距離は長いが勾配を緩やかにしたこの方式で造られた歴史を持つ。敦賀駅発車後の車窓右手に見える赤と白の煙突が目印になるので注目。上り列車は、やがて下り線の上をオーバークロスしてトンネルに入り、右カーブを続けながら登っていく。いよいよループ線の始まりだ。
半周ほどしてトンネルを出ると、敦賀駅発車直後に車窓右手に見えていた敦賀の町並み風景が、今度は車窓左手に見えてくるのだ。再び見えた赤と白の煙突が、そのことを示す。しかも手前には小浜線の線路、遠くには敦賀湾も見える。わずか十数秒で、再びトンネルに入ってしまうので、見逃さないで。
ループ線を一周してトンネルを出ると、やがて車窓左手下に見える線路が下り線の線路。通常は車窓右手に見えるはずの線路の位置関係が逆転しているのだ。その後またトンネルを出ると、下り線が右手に戻っていて、そのまま新疋田駅へと入っていく。
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