東京都
車窓で巡る 早稲田〜三ノ輪橋
全国に残る、数少ない路面電車。かつては幾つもの路線が走っていた都電の中で、唯一今も走り続けているのが荒川線だ。路線の大部分が車道とは別の専用の軌道を走っていたこともあり、廃止を免れた。早稲田と三ノ輪橋の間、約12kmを53分程の時間をかけて、のんびり走って行く荒川線。たまには、そんなちんちん電車の旅もいいものだ。
春と秋は、沿線に植えられたバラの花が、人々の目を楽しませてくれる。赤、白、黄色を始め、色とりどりの華やかなバラが見えるたび、車内からも「わー、きれい」と、思わず声が上がる。向原〜大塚駅前、荒川車庫前〜荒川遊園地前、熊野前〜終点の三ノ輪橋の区間は、特に線路の両サイドを埋め尽くす花の競演の見せ場で、車窓を眺めるのが楽しみな区間だ。
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