工藤君の情熱一人旅

ポケットに常に「青春18きっぷ」をしのばせている、永遠の18キッパー。一人旅の旅愁と理想の女性を追い求め、恋に破れては電車に飛び乗ってしまう。車窓を眺めながら、熱い思いを綴ることがいつしかライフワークになり、その熱心な仕事ぶり(?)は所長に一目置かれている。

車窓で巡る旅

山口線

山口県・島根県

車窓で巡る 新山口駅〜津和野駅

新山口駅発車前のSLやまぐち号。ヘッドマークのデザインは、運転開始から変わっていない。

1979年からSLの復活運転が始まり、今もSL運転を続けている山口線。SLやまぐち号として、概ね3月中旬〜11月下旬までの土日や連休、夏休み期間などに運転されている。山口線の列車に乗るなら、ぜひこのSL列車がおすすめ。今回も、久しぶりにSLの旅に出た。

 

 

 

以前は小郡駅と名乗っていた新山口駅(2003年10月改称)。山陽新幹線も停まるので、アクセスも便利だ。SLが発車するホームには、かつての駅名の小郡と書かれた駅名表示板が記念に立っている。レトロな装飾の車内に入り、豪快な汽笛と黒い煙りにSLの醍醐味を感じながら、いよいよ出発だ。

新山口駅のホームには、以前の駅名の小郡を記念して立てられた旧駅名表示板もある。

山口線の発車時刻表も、レトロな感じで書かれている新山口駅。

 

 

 

 

 

 

湯田温泉駅、山口駅と山口県の中心地山口市内の町並みの景色が続き、やがて仁保駅の手前から篠目駅へ続く急勾配を登っていく。この間は、勾配といくつものトンネルが続く難所。そこで、仁保駅で蒸気の圧力の調整のため、しばらく停車する。この間は、ホームで写真を撮ったり、機関車をじっくり見たりできるサービスタイムだ。仁保駅を発車後は、坂を登っていくSLのかんばり所。篠目駅を過ぎると、今度は高原地帯を快走する。列車はやがて長門峡駅へ。自然が造る渓谷長門峡への入口で、何人かが降りた。

宮野駅〜仁保駅間の、のどかな田園地帯を走る。

仁保駅に停車中のC57。

 

 

 

 

 

船平山駅を過ぎると終点津和野までは、あとわずか。左手の山の中腹に朱色が鮮やかな太鼓谷稲荷神社の建物が見えてきて、やがて山陰の小京都ともいわれる津和野に到着する。津和野駅でのおすすめは、SLがホームの先にある転車台で向きを変えるシーンを見ることができること。なかなか見ることのできないチャンスなので、津和野の町への散策に出かける前に、ぜひ見てほしい。

左手中腹に見える赤い太鼓谷稲荷神社。神社の左下には、参道に連なる朱の鳥居も見える。

ホームをつなぐ跨線橋の上から、転車台で向きを変えるSLをズームで見る。

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