木村さんの雑学日記

いつも素知らぬ顔で聞き耳を立てている、なぜかエラそうな旅の雑学王。話が長く、ピクニックの話題が万物創世の話にまで発展することもしばしば。独自のネットワークを駆使して全国のあらゆる情報を収集しているようだが、その情報交換は、夜の公園の集会で行われているという噂も。

レトロ写真館今昔物語

札幌駅の今昔

部屋を整理していたら、昔の札幌駅の白黒写真が出てきたわ。もちろん昔も今も、札幌駅は北海道一の駅で、この写真はたぶん1972(昭和47)年頃の駅のホーム。写っている列車は函館〜札幌〜釧路を結ぶ「特急おおぞら」で、ディーゼル特急の初期の車両よ。何となくレトロな感じがするわね。当時は0番線、1番線〜7番線まで8つのホームがあったの。今は駅は高架になってより大きくなり、1番線〜10番線まで10のホームに列車が出たり入ったりしていて、とても賑やかな駅よ。北海道への新幹線も2016年3月までには新函館北斗へ、2035年度までに札幌まで伸びる予定で、今から楽しみだわ。

 

札幌駅に停車中の「特急おおぞら」。函館〜札幌を約4時間、札幌〜釧路を約6時間かけて走っていた。(1972年頃撮影)

札幌駅に停車中の「特急おおぞら」。函館〜札幌を約4時間、札幌〜釧路を約6時間かけて走っていた。(1972年頃撮影)

 

函館〜札幌を結ぶ「特急スーパー北斗」。今は振子式のディーゼルカーが約3時間30分で結んでいる。(2012年8月撮影)

函館〜札幌を結ぶ「特急スーパー北斗」。今は振子式のディーゼルカーが約3時間30分で結んでいる。(2012年8月撮影)

 

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旅をもっと楽しく彩るミニ情報

週末のお出かけに便利でお得なフリーきっぷ《週末パス》

週末の土曜日曜のお出かけに使える、便利でお得なフリーきっぷをご紹介するわ。一度買っておけば、乗るたびにきっぷを購入する必要もなくて便利。長い距離を乗れば、金額的にもお得になるフリーきっぷで、いろんなところを巡ってみて。
◎週末パス
JR東日本エリアの関東から甲信越、南東北エリアが乗り降り自由のフリーきっぷで、JR線の他にも13の私鉄会社線に乗れるのよ。利用できる期間は、2014年4/20までの土曜と休日(日曜・祝日)の連続する2日間(ただし、2013年12/28〜29、2014年1/4〜5は利用できない)なの。
日曜日を利用開始日とすることはできないので注意してね。ただし、月曜が休日になる3連休の時の、2013年10/13、11/3、12/22、2014年1/12の日曜を開始日にした2日間は使えるのよ。
別に特急券等を購入すれば、新幹線や特急列車などにも乗れるから、1泊2日でちょっと遠出をしてみるのに最適なの。気になる金額は、おとな8500円、こども2500円で、こどもの金額はおとなの3分の1以下。2014年3/31まで発売していて、購入は利用日の1ヶ月前から利用開始日前日まで。利用当日の購入はできないので、前日までに買っておいてね。2014年4月利用分は、3/31の発売終了日までに購入が必要よ。

★発売は、利用開始日の前日まで!
どのあたりまで行けばお得になるのかを、いくつか調べてみたので、参考にしてみて。

東京駅発着の大人利用で、単純に往復した際の普通運賃(往復)が8500円以上のものは◎、8500円未満のものは▲で表示してみたわ。
<東北新幹線方面>
東京駅〜郡山駅  ▲
東京駅〜郡山駅〜会津若松駅 ◎
東京駅〜福島駅  ◎
東京駅〜福島駅〜山形駅  ◎
東京駅〜仙台駅  ◎
<上越新幹線方面>
東京駅〜越後湯沢駅  ▲
東京駅〜越後湯沢駅〜(北越急行線経由)〜直江津駅  ◎
東京駅〜長岡駅  ◎
東京駅〜新潟駅  ◎
<長野新幹線方面>
東京駅〜長野駅  ▲
東京駅〜長野駅〜【長野電鉄】湯田中駅 ◎
<中央本線方面>
東京駅〜松本駅  ▲
東京駅〜松本駅〜【アルピコ交通】新島々駅  ◎

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(2013年9月25日)

旅をもっと楽しく彩るミニ情報

特急列車のグレードを普通列車の運賃だけで楽しむ裏技2

 

◎旭川〜新千歳空港間を直通運転する列車の、札幌〜新千歳空港の快速区間

札幌〜新千歳空港間は、日中概ね15分毎に快速列車(早朝と夜は一部普通列車)が運転されているけれども、そのうち1時間に1本は札幌から先の旭川まで直通運転されており、札幌〜旭川間は特急「スーパーカムイ」になるため、この直通列車には特急用の車両が使われているのよ。でも、札幌〜新千歳空港間は快速「エアポート」で運転するから、この区間の乗車はもちろん特急料金不要で、しかも特急列車のシートに乗れるのでお得なの。普通車指定席も連結しているのよ。新千歳空港のアクセスに、一度この列車に乗ってみて。

(所長注:2012年3月17日のダイヤ改正時現在です。今後ダイヤ改正により、変更になる場合がありますのでご了承ください。普通車指定席をご利用の場合は、別途料金が必要になります。)

札幌駅にて

●列車の発車時刻

札幌→新千歳空港  札幌発:9:25〜20:25の間の毎時25分発(所要時間36分)
新千歳空港→札幌  新千歳空港発:10:19〜20:19の間の毎時19分発(所要時間36分)と、21:16発(所要時間39分)

旅をもっと楽しく彩るミニ情報

食堂車で食事やドリンクが楽しめる列車

北斗星の食堂車グランシャリオ

流れていく車窓の景色を見ながらの食事は、列車旅ならではの醍醐味。もちろん駅弁もいいけど、時には食堂車でゆっくり味わう旅もいいものよ。かつては新幹線や特急列車に食堂車がついていたけど、今は長距離を走る3つの夜行列車でしか楽しめないのがとっても残念だわ。たまには、時間をかけて列車での移動そのものを楽しむこれらの列車に乗って、食堂車での貴重な体験の旅にでかけてみるのもおすすめよ。きっと素敵な旅の思い出になるわ。いずれの列車もディナーの利用には予約券が必要で席数も限られているので、寝台券購入の時にいっしょに購入してね。

(所長注:時刻および料金(金額は税込)は、2012年8月現在です。)

◎寝台特急 カシオペア
運転区間:上野駅16:20→札幌駅9:32、札幌駅16:12→上野駅9:25
運転日:週3日程度 ※運転日は、要確認

全室2人用A寝台個室の豪華列車は、2人で特別な旅を楽しむのにピッタリ。食堂車の座席は2階にあるので、食堂利用者以外の通行がなく、落ち着いて食事ができるの。フランス料理コースは、オードブル、魚料理、肉料理にデザートやパン・コーヒーが付く本格的なメニューよ。和食を楽しみたい人には、色鮮やかに盛りつけられた懐石御膳もあるので安心。暮れゆく町の灯りを見ながら、リッチなディナーを味わってみてね。パブタイムは予約なしで、軽食やおつまみ、ドリンク等が気軽に楽しめるので、こちらもぜひどうぞ。翌朝の朝食も、和食と洋食の2種で好きな方を選んでね。

(所長注:全室2人用個室のため、列車のご利用には2人分の特急・寝台料金が必要になります。 )

【ダイニングカー】
●ディナータイム
フランス料理コース 7,800円 ※3日前までに要予約
カシオペア懐石御膳 5,500円 ※3日前までに要予約
●パブタイム
ビーフシチューセット 2,500円、煮込みハンバーグセット 2,000円、ペペロンチーノ(海老入り) 1,200円、きのことベーコンの和風パスタ 1,200円、ビーフカレー 1,200円、ピッツァ・マルゲリータ 800円、おつまみ、ドリンク等  (予約不要)
●モーニングタイム
和朝食・洋朝食  各1,600円 (予約不要)
【ルームサービス専用の夕食メニュー】
※ダイニングカーで食べることはできません
カシオペアスペシャル弁当  3,500円 ※3日前までに要予約

 

◎寝台特急 北斗星
運転区間:上野駅19:03→札幌駅11:15、札幌駅17:12→上野駅9:38
運転日:毎日

北斗星は1人用のA・B個室、2人用のA・B個室、普通のB寝台が連結していて、気ままな一人旅からグループでの旅行まで自在に利用できる列車。フランス料理コースはカシオペアと同じ内容で、和食の懐石御膳は北斗星オリジナルなの。パプタイムはカシオペアと同じメニューを用意していて、気軽に利用できるのよ。もちろん予約なしでOK。朝食は、和食と洋食の2種類。爽やかな朝のひと時を、食堂車で迎えてみるのも列車旅ならではの楽しいものよ。

【食堂車グランシャリオ】

●ディナータイム
フランス料理コース 7,800円 ※3日前までに要予約
北斗星懐石御膳 5,500円 ※3日前までに要予約
●パブタイム
ビーフシチューセット 2,500円、煮込みハンバーグセット 2,000円、ペペロンチーノ(海老入り) 1,200円、きのことベーコンの和風パスタ 1,200円、ビーフカレー 1,200円、ピッツァ・マルゲリータ 800円、おつまみ、ドリンク等  (予約不要)

●モーニングタイム
和朝食・洋朝食  各1,600円 (予約不要)

 

◎寝台特急 トワイライトエクスプレス
運転区間:大阪駅11:50→札幌駅9:52、札幌駅14:05→大阪駅12:52
運転日:週4日程度 ※運転日は要確認

日本で一番長い距離を走る列車。下り札幌行きは、現在、食堂車で昼食が楽しめる唯一の列車なのよ。予約不要のランチは、気軽に楽しめる洋食メニューを用意しているわ。上り大阪行きはティータイムとしての営業になっているの。夜のディナーは季節で変わるフランス料理のフルコース。ゴージャスな夜のひと時を味わってみてね。和食派には日本海会席御膳を用意していて、こちらは個室や寝台へ届けてくれるわ。食堂車で食べることはできないので、注意してね。夕食用のルームセットは、車内での予約が必要よ。パブタイムの時間帯になったら、予約不要で軽い料理やお酒が気軽に楽しめるの。寝る前のちょっと一息に利用できるわよ。朝食は和食と洋食を用意。前日の車内で、時間帯と和食か洋食かを予約することになっているので、予約した時間になったら食堂車へどうぞ。並ばなくてもいいのが、うれしいわね。

【レストランカー「ダイナープレヤデス」】
●ランチタイム(下り大阪発札幌行きのみ)
ハンバーグステーキ 1,380円、ビーフシチュー 1,400円、シーフードフライ 1,380円、ビーフカレー 1,050円、オムライス 950円、海老マカロニグラタン 900円、等の洋食ランチメニュー(予約不要)
●ティータイム(上り札幌発大阪行きのみ)
ドリンク等(予約不要)
●ディナーコース
フランス料理 12,000円 ※5日前までに要予約
●パブタイム
おつまみ、ドリンク等  (予約不要)
●モーニングタイム
和朝食・洋朝食   各1,575円 ※車内で前日に要予約

【個室や寝台でご利用となる夕食メニュー】
※レストランカーで食べることはできません
日本海会席御膳  6,000円 ※5日前までに要予約
ルームセット  1,500円 ※車内で要予約

 

 

 

レトロ写真館今昔物語

横川駅の今昔

長野新幹線が開業した1997年10月1日からは、高崎方面から伸びていた線路が、ここで行き止まりとなっている横川駅。以前は、その先に軽井沢に向かう線路が続いていたのよ。この駅で碓氷峠を超える急勾配を登るため、電車の高崎方に電気機関車を2両連結して、押し上げていったの。当時の駅構内は広く、線路がたくさん敷かれていたわ。停車時間を利用して、ホームでは「峠の釜めし」などの駅弁が売られ、人気だったのよ。長野新幹線ができて、横川〜軽井沢間が廃止になってしまったけれども、今は横川駅の軽井沢方に碓氷峠鉄道文化むらがあり、楽しい鉄道展示がいっぱいなの。ぜひ探検に来てみて。

 

EF63電気機関車が「特急あさま」の高崎方に連結されて、軽井沢に向かって坂道を押し上げていく。構内には、線路がぎっしり敷かれていた。(1997年9月撮影)

駅のホームでは、駅弁を買い求める人が絶えなかった。廃止直前のため、駅の案内板には、この先の軽井沢駅への表示がすでにない。(1997年9月撮影)

現在は、軽井沢方の線路が途切れていて、終着駅となっている。前方に見えるのが、碓氷峠鉄道文化むら。廃止前の2枚の写真と見比べると、軽井沢方面に見える山の形が同じなのがわかる。(2011年9月撮影)

横川〜軽井沢間の最終運転(1997年9月30日)の前日に購入した乗車券

今はもう発券されることのない、横川〜軽井沢間の信越線の乗車券。現在、この区間はバスが運行されている。

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小田原駅の今昔

今では姿を変えてしまった風景や建物、駅などの懐かしい写真を、最近撮影したものとともに紹介するわ。昔と今を見比べてみるのも面白いものよ。

 

旧小田原駅(2001年2月撮影)

現在の小田原駅(2012年6月撮影)

小田原駅は、東海道線、東海道新幹線、小田急線、箱根登山鉄道、伊豆箱根鉄道大雄山線の5つの 路線が入っているターミナル駅で、東口は2005年に大きな駅ビルになったのよ。以前の駅は、レトロな感じのする洋風な建物で、大正生まれ。三角屋根が特徴的な駅舎だったわ。

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元気が出る楽しい列車

デザインが素敵な列車や、ユニークなカラーリングの列車に乗りあわせると、旅の思い出もより深くなるものよ。見るからに楽しげなデザインの列車が走っている路線があるので、紹介するわ。特定の列車で運転したり、特定の運転日に走る列車だったりするのがほとんどなので、必ず時刻表で調べて確認してみて。

◎アンパンマン列車

JR四国内を走っていて、岡山始発の列車もあるのよ。いろいろなタイプのアンパンマン列車が走っているわ。特急「しおかぜ」「宇和海」「いしづち」「うずしお」「剣山」「南風」「あしずり」の一部の列車に、アンパンマンの仲間がいっぱい描かれた車両を連結。普通列車の一部にも、アンパンマンの仲間が描かれた列車が走っているのよ。いろいろなバージョンのデザインで楽しませてくれるので、列車を替えて乗ってみるのがおすすめ。

(所長注:特定の運転日のみの連結や、アンパンマンシートでない普通の車両を連結しているものもあるので、「特急○○のアンパンマンシート」と指定して、指定券をお求めください。指定券発行後でも、検査等によりアンパンマンシートでなくなる場合もありますので、ご了承ください。)

 

岡山駅に停車中の「南風アンパンマン列車オレンジ」

 

 

シートにもアンパンマンの絵があり、いろんなポーズをしている

天井にも、アンパンマンとその仲間がいっぱい

旅をもっと楽しく彩るミニ情報

特急列車のグレードを普通列車の運賃だけで楽しむ裏技

別途特急料金が必要になるJRの特急列車。その分、普通列車に比べて速度も速く、リクライニングシートや前向きの座席配置など、車内の設備もグレードアップされているわ。ところが、普通列車の中に、ごく一部だけれども特急列車の車両を使って運転している列車が、いくつかあるのよ。

普通列車(または快速列車)として運転しているので、普通列車の運賃だけで乗れて、乗車券や定期券、回数券などでOK。特急料金不要で、特急気分を味わえる列車を紹介するわ。少しリッチな気分で、旅を楽しんでみて。

(所長注:2012年3月17日のダイヤ改正時現在です。今後ダイヤ改正により、変更になる場合がありますのでご了承ください。普通車指定席、グリーン車(指定席・自由席)を利用の場合は、別途それぞれの料金が必要になります。)

 

◎東京7:24発伊東行き普通列車
185系特急「踊り子」の車両を使っている普通列車。グリーン車自由席車両も連結しているのよ。12両編成で、後ろ寄りの5両は途中の熱海止まりだから気をつけて。(日曜日のみ10両編成で、すべての車両が伊東行きとなるのよ)

小田原駅にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎長野6:55発松本行き快速列車、松本20:10発長野行き快速列車
特急「あずさ」、「かいじ」の車両に使われているE257系で運転。9両編成で、グリーン車自由席も連結しているわ。

長野駅にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎普通列車「妙高」

長野新幹線開通前の特急「あさま」に使われていた189系特急型車両で運転。6両編成で、普通車指定席も連結しているのよ。

長野駅にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎快速列車「くびき野」
485系特急型車両で運転。6両編成で、普通車指定席やグリーン車指定席も連結しているわ。

新井駅にて