池本所長の列島探訪

旅を愛し、鉄道を愛し、旅情を愛する、当研究所所長。所員の研究を温かく見守るその瞳は、ひとたび時刻表を開けば鋭く光りあらゆる情報キャッチしては集積していく、まさに生きたデータベース。毎日旅気分を味わいたいがため、あえて遠方に住居を構えている。

旅ここちウォーク

東横線の地下化で廃線になった線路跡を利用した東横フラワー緑道を楽しむコース

東白楽駅南の東横フラワー緑道

 

 

 

 

 

 

 

2004年2月に開通したみなとみらい線は東急東横線との直通運転を行うため、東急東横線の東白楽駅の少し南から〜横浜駅間は地下を走ることになり、地上の線路は廃線になりました。線路跡地はその後「東横フラワー緑道」という名の遊歩道に生まれ変わり、散策が楽しめるようになっています。

線路も敷かれている

東白楽駅で降り、駅前の道路を渡ります。神奈川総合高校に沿って歩き、東横線の線路が地下へのトンネルに入るところの横にあるのが平川町公園。ここから線路の上にできた遊歩道を歩き始めます。かなり道幅の広い歩きやすい道で、みなとみらい地区にある汽車道のように、部分的に線路が敷かれてあり廃線跡の雰囲気を伝えています。遊歩道のあちらこちらに木々や草花が植えられており、ちょうど桜の花も咲いていました。

高島山トンネル (2011年4月16日から通行可能)

反町駅の手前の国道1号線を渡る高架部分は、かつて線路が走っていた鉄橋の跡。国道を渡ると右には反町駅の建物が見えます。駅ホームや現在の線路は地下にあります。さらに進むと、山にぶつかり、かつて東横線の電車が通っていた高島山トンネルが見えてきます。2011年4月16日から通れるようになるということで、今現在はフェンスで塞がれていました。このトンネルが通れるようになると、横浜方面への近道になりますが、今回はトンネルの右側に沿って遠回りのルートで進みます。

「鉄道の開通と埋立解説パネル」と横浜駅のビル街

少し坂道を登ると、右手に高島山公園。ここには、横浜の鉄道建設に尽力した高島嘉右衛門を顕彰する望欣台の碑があります。さらにすすむと、横浜駅方面のビル街の視界が開ける高台に突き当たり、「鉄道の開通と埋立」の解説パネルが見えてきます。この場所付近から撮影された、明治初期の鉄道建設当時の写真が紹介されています。当時は海だった現在の横浜駅付近を埋立てて線路を敷き、日本最初の鉄道を完成させたことを伝えるこの写真は、今まで何度も目にしていましたが、この場所から撮影したものだったことを、初めて知りました。

高島山トンネルの横浜駅側出口と旧東海道

解説パネルから左の方へ道を降りていきます。三宝寺や、かつてのアメリカ領事館跡の本覺寺を通り、右にカーブして進むと、先ほどの高島山トンネルの横浜駅側の出口に出ます。こちらにも、4月16日から通れる旨の表示がありました。ここから再び遊歩道を歩きます。トンネルの出口から歩いてすぐ、道路を渡ります。この道が旧東海道で、「東横フラワー緑道と旧東海道」を紹介する解説パネルも立っています。ここからは、あと100mほどで遊歩道も終わり。さらに、横浜駅西口へは5分ほどで着きます。

(2011年4月5日歩行)

東横フラワー緑道の横浜駅側の起終点

【テーマ】歴史・鉄道・展望

東急東横線東白楽駅→1・東横フラワー緑道→2・反町駅→3・高島山トンネル→4・高島山公園→5・鉄道の開通と埋立解説パネル→6・本覺寺→7・旧東海道→横浜駅

歩行距離:約2.4km(高島山トンネルを通るルートの場合 約2.2km)
歩行時間:約35分(高島山トンネルを通るルートの場合 約30分)

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