酒匂川の流れを見ながらの爽快なウォーキングです。酒匂川の河畔は、流れに沿ってサイクリングロードが整備されており、サイクリングはもちろん、ジョギングやウォーキングにも最適なところ。付近には、二宮尊徳ゆかりのスポットもあり、歴史を紐解きながらのウォーキングが楽しめます。小田急線で小田原から3つ手前の富水駅がスタート。県道720号に出て、しばらく行くと右手に尊徳記念館が見えてきます。尊徳はこの地に生まれ、その後数々の偉業をなし、多くの人々に影響を与えました。記念館では、その生涯や偉業を紹介しています。展示品の中には、連合軍の占領下時代に作成されたもので、二宮尊徳の肖像が描かれた1円札があり、アメリカからも高く評価されていたことが伺えます。
記念館の横には復元された生家があり、江戸時代の農家の様子がわかる貴重な史跡。道路の向かい側には、捨苗栽培地跡がありますが、交通量が多いので、横断には注意してください。記念館からさらに北へ少し歩くと、菩提寺である善栄寺や二宮総本家屋敷跡などがあります。少し東に歩くと、やがて報徳橋を望む酒匂川の河畔に出ます。
酒匂川の河畔には、歩きやすいサイクリングロードが整備されており、ゆったりした広い川幅を見ながら歩くことができます。
所々には、歴史を物語る様々な解説板もあり、それらに目を止めながら歩くもの楽しいもの。川の両岸には松並木が植えられていて、青い空と川の水とのコントラストも印象的です。新たに橋を建設している横を過ぎ、足柄大橋を越えると酒匂川ふれあい館があります。酒匂川の歴史や棲んでいる魚を紹介しているところで、基本的には日曜日のみの開館ですが3連休の中の土曜日ということもあってか、今日は開いていました。その横には、昔ながらの治水工法の仕組みが紹介されています。さらに進むと、河畔を利用した開成水辺スポーツ公園が右手に見えてきます。グランドやパークゴルフなどがあり、多くの人で賑わっていました。
管理センター前の芝生に淡いピンクの花が咲いていたので、「桜ですか」と聞くと「ソメイヨシノじゃないですよ」との答え。早咲きの種類の桜のようですが、付近にはいくつかの木が花をつけていました。小田急線の線路の下をくぐり、十文字橋を渡ると小田急の新松田駅とJR御殿場線の松田駅はすぐです。
(2009年3月21日歩行)
【テーマ】歴史・川辺
<コース>小田急線富水(とみず)駅→1・尊徳記念館・二宮尊徳生家→2・善栄寺→3・二宮総本家跡→4・酒匂川青少年サイクリングコース→5・酒匂川ふれあい館→6・開成水辺スポーツ公園→小田急線新松田駅・JR御殿場線松田駅
歩行距離:約8km歩行時間:約2時間
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